補助資料:焙煎における熱3種類

焙煎では、熱がコーヒー豆に伝わります。
その熱の種類は大きく3つあります。


対流熱とは?

対流熱とは、流体の動きによって物体に熱が伝わる現象です。
焙煎機の中では、加熱された空気(熱風)が勢いよく豆に当たり、表面から内部へ熱が浸透していきます。


伝導熱とは?

伝導熱とは、物体同士が直接接触して熱が移動する現象です。
焙煎機のドラムの金属面に豆が当たると、金属の温度が豆に伝わります。


放射熱とは?

放射熱とは、赤外線(電磁波)によって物体間に熱が移動する現象です。
真空でも伝わるのが特徴で、焙煎機の内部では加熱されたドラム壁や炎が赤外線を出し、豆に熱が届きます。


まとめ

実際の焙煎では、これら3つが同時に作用し、焙煎機の設計や操作でそのバランスが変わります。
特に対流と伝導が支配的であり、放射熱は条件によって補助的に働きます。